1on1で寄り添うとは

せっかくなので1on1についてもう少しお話ししましょうか。

相手に寄り添うって具体的にどのようなことでしょうか?

ただ相手の話を聞くことでしょうか?

決して同調することが寄り添うって事ではない気がします。

私は先ず相手の考え、哲学、大事にしている価値観について質問しますかね。

コーチィの価値観を理解しないと、否定に繋がりかねないコメントをしてしまうリスクがあるので、そこは大胆かつ慎重に切り込んでいきます。

その中で趣味や家族の話になることが多いでしょうか。軽いアイスブレイクのつもりで話題を広げることに注力します。

続いては、仕事、プライベートどちらでも構いませんが、悩みや不安、上手くいっていないことなどを聞きますかね。

ここでいきなり解決策を提案しようとはせず、とにかく傾聴を心掛けます。コーチィの立場になって、コーチィがどのような心境になっているのか想像します。

先ずは近い将来、どのように状況が好転することを望んでいるのか?そのためにどのようなことをやろうとしているのか?

コーチィが実行しようとしているActionにリスクはないのか?もし上手くいかなかった時のバックアップPlanは持っているのか?

ここで、コーチィ自身が物事を俯瞰して見ることができ、新たな気づきを与えられたらいい傾向だと思います。

選択肢を増やした状態で、コーチィの望む方向に物事が好転することを応援している気持ちを伝えます。

その後に業務内容に入るでしょうか。

先ずは組織としての方針、指針、場合によってはこれまでの業績と今後の展望を伝えます。

業務命令の一環かと思いますので、コーチィに期待していること。

先ずはこちら側から情報を与えるようにします。

その後、コーチィの考え、実行したいActionの内容。取り組みたい課題などを聞きます。

コーチとしてコーチィに実施して欲しい内容とコーチがやりたい内容にGapがあった場合は、こちら側の意図、コーチィの想いを深く展開するようになるかと思います。

決してコーチィのアイデアを否定せず、モチベーションを保てるような建設的な議論を心掛けます。

お互いの妥協点を見つけて、コーチィからコミットが取ることが業務としては大事になってくるかと思います。

具体的な業務目標についての確認が終われば、人として成長すべく人格形成の話に移ります。

先ずはコーチィ自身から自分の強み弱みを聞き出します。この時点でコーチィ自身の自己認識の高さがある程度わかるのではないでしょうか。

自分の強みから話する人、弱みから話する人。強みはたくさん出るが弱みがなかなか出ない人、逆で弱みは出るが強みが出ない人。

自らを正しく自己認識することは難しいとつくづく感じます。

この間、次に自分から相手に伝えるべくコーチィの強みと弱みを分かりやすく相手にどうやって伝えるか、頭の中はフル回転です(笑

こちらか相手に伝える場合は必ず強みからとして、相手にできるだけ緊張を与えないようにします。弱みを伝える場合、「弱み」というワードは使わず「成長のポイント」「ここを改善したらもっと良くなる」「⚪︎⚪︎ができるようになったらもっと仕事がしやすくなる」など、相手を傷付けないような言葉遣いを気をつけています。

最後に短期、中長期で自分がどのように成長したいのか、具体的にどのような職務、ポジションに就いていたいのか?Visionを聴いています。

こちらの想像と言いますか、望んでいる成長曲線と大きな差がなければ問題ないですが、欲がないと言いますか、過小評価している人材に関しては、モチベートする事を心がけています。

組織の成長のために求められている人材、コーチィの強みが組織に与える影響。コーチィが求められる人材に辿り着くまでに習得しなければならないスキル。

小難しい言葉を使う必要はありませんが、できるだけシンプルにロジカルに相手に伝わり易いコミュニケーションを心掛けています。

コーチィ自身が想像できる範囲の、努力すれば届きそうな目標を導き出せると、コーチィをコンフォートゾーンから抜け出させ、コーチィ自ら内省の歯車を回せるのではないでしょうか。

頷きや相槌を注意深く観察し、コーチィに会話内容が腹落ちしているか観察することが大事になってきます。

ここで展開を急いで、自らの提案のみを押し通そうとすると、誤ったコーチングになってしまいます。(コーチの答えに誘導する名ばかりコーチング)

短期目標の確認中にコーチィの瞳に力強い魂が宿るのを確認できたら、効果的な1on1ができた。と言えるのではないでしょうか。

最後、業務目標とActionを確認し、期待している旨を伝えられたら及第点以上の面談と言えるのではないでしょうか。

その後、別の人から〇〇さん変わったね。なんて雑談が聞こえてきたらコーチ冥利につきるのではないでしょうか。

コーチィの内省の歯車を回すコーチを目指しましょう。

Have a nice your journey!

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