ぬか喜び、早とちり、先走り。似たような言い回しが多数あると思いますが、皆さんも「できた、分かった!」って思った事が実は勘違いだったり、真実を掴めてなかったりしてがっかりした経験はないでしょうか?
例えばですが、フリースローのコツを掴んだ(バスケ)、バントを極めた(野球)。水を掴む感覚を得た(水泳)。ボールを遠くに飛ばすメカニズムが分かった(スポーツテスト)。機械故障の原因が分かった(製造現場)。上司の思考の癖を掴んだ(従業員として)。ダイエットのコツを掴んだ。彼女(彼)の扱いを学んだ。などなど、OnでもOffでも「できた!」って思っても再現性がなかったり、持続性が乏しかったり、思うような結果が得られなかった経験があるのではないでしょうか?
なぜそのような事象が生まれるのか?
1回ならばまだしも、経験しているはずにもかかわらず何度も同じ過ちを犯してしまうのか?(全く同じ事象ではなく、同じような傾向、応用の範囲として)
一つは正常性バイアスでしょうか?
こんなはずはない、私は大丈夫、これだけ頑張ったんだから。過去の経験を元に、これだけ頑張っているのだから。
などなど
残念ながら、物事を俯瞰できずに自ら都合のいい解釈をする事で、自分の意見や考えに対して、都合のいい解釈をすることを正常性バイアスと言います。
自己認識やメタ認知能力の高い人間は、常に最悪を考え物事を楽観視することなく、目の前の事象に対して最適なアプローチをすることが可能かも知れません。
ですけれども、人間、それほど強くありませんし、間違いも起こします。楽したい。ズルしたい。って思ってしまう時もあるのではないでしょうか?
本能に従って行動するのも自分ですし、何かしらの邪念が入ってしまうのも、また自分かと思います。
自分に甘いとか意思が弱いとか言われたら、返す言葉もありませんが、頑張る自分、怠ける自分、強い自分、弱い自分。全てが自分なんですよね。
結局は何度足元をすくわれても、何度打ちのめされても、何度でも立ち上がる忍耐力。起き上がる強さを持って行動できる奴が最後は勝つ気がします。
コーチとして大事なのは、最短距離で解に導くのではなく、想定外が目の前に立ちはだかるのを前提として、自ら考えチャレンジし、何度も打ちのめされて、遠回りしてでも這い上がってくる忍耐力、精神力を鍛える事が求められるのではないでしょうか?
万病の薬がないのと一緒で、全ての事象を網羅できるスキルも持ち合わせていません。
それでも自らの能力を信じ、前に進む強さを育みたいですね。
Have a nice your journey!
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